Penny ~分解~ べ~ぶるの試行錯誤
ブランドものは名を汚さないために変なものは出さないというわたくしのイメージが、今回も通用するのか、その品質を自分の目で見てみたいと思い分解して拝見しました。
もうちょっと観察
まな板の上の鯉みたいでしょ?重量を計測したら1,935gでした。これから一通りバラしてみます。ウィールやベアリングのお手入れ時はワークスタンドといいますか メンテナンススタンド がさりげなく役に立ってくれます。とても安定しますよ。このPennyには普段から使えてメンテナンス時も役立つものを自作しております。興味のある方は Pennyミニクルーザー専用保管ラック兼メンテナンススタンド をどうぞ。
正確に締めてありました。さすがブランド品。締め付けすぎるとベアリングの真価を発揮できませんからね。Pennyではないけど、廉価版のSK8だとこれでもか!というくらい締め付けられてウィールが回りにくいものがあります。豆知識ね。
柔らかいブッシュのお蔭で軽いハンドリングになっていまず。ブッシュの硬度は87aのようです。サンダーのリビルトキットで90aを使ったことあるんですが、それよりかなり柔らかく感じます。
左から「ベアリングプーラー2号」、「ベアリングプーラー3号」、「ラチェットドライバ」、「アクスルナットレンチ(ラチェット)」、「スケートボードレンチ」、「トラック固定ナットレンチ」。右の3つですが、真ん中のレンチですべてできてしまうのですが、使い勝手がいいものを追加して使っています。
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いざ!バラす
ハードウェアと呼ばれるボルト・ナット(インチネジ)を8本外すだけです。デッキのみの重量は765gです。
下弦の月みたいですね。厚みを計測したら、真ん中が20mm、ノーズが16mmでした。ストリートの合板は11~12mmくらいですから、プラスチックのため厚くしてあるんでしょうか。
合板でデッキを自作する場合に備え取付穴の寸法も計測しました。おおよそ41mmx61mmです。インチが基準ですからね。って、この寸法はオールドスクールですね。トラックには6ホールありましたのでニュースクール兼用ですね。ついでにウィールがついたトラックの重量も計測。565gでした。
トラックにPennyのレリーフがありますが、これは鋳造品にペイントしたあとレリーフ部分だけグラインダーで研削して金属の地肌で文字を浮かび上がらせる加工なのでしょうが、その研削加工がテキトーです。文字の下の方は研削されていません。まあ、見た目だけの話ですけどね。こういうクルージングに全く関係のないところであるにもかかわらず気になってしまうのは国民性でしょうか(^_^;)。我が霊の元つ国の工場なら品質管理部の検査で不合格になりますね。目に映ってしまうのは悲しいサガですね。日本人は細かいだけですね。きっと。舶来品のお茶目さんということでOKOK。
アクスルナットを外してワッシャ・ウィール・ワッシャを外したところ。ワッシャは小さいのでなくさないように注意しましょう。こんな小さな部品でも大きな働きをしており、つけないとベアリングが傷んだり回転の抵抗になったりします。なくしたら購入すればいいし、自分でも作れないことはないので興味のある方はこちら→ 端材で作るワッシャ をご参照ください。
ベアリング込みのウィール1個あたりの重量は135gでした。ん?なにやらベアリングに書いてあるようで。。。
このベアリングも「おれのところのいいやつなんだぜ~」みたいな感じですね。いいですね。ブランドの誇りみたいに感じられます。
オイルタイプベアリングです。スペーサー付きでした。ベアリングを大事にしてますね。このモデル(2012)からABEC7に変わっているそうです。ペニーに乗っているうちに明らかに走りが悪くなった、遅くなった、ブレーキが掛かった感じになる、という時はまずベアリングをチェックしてメンテすればたいてい回復します。ベアリングメンテナンスはこちら→ オイルベアリング注油 オイルベアリング本格的なメンテナンス
何が判明したかというと、先日アイデアを具現化したハサミ改造「ベアリングプーラー3号」はスペーサー入りのベアリングには使えないことがわかりました。スペーサーがあるためにハサミが閉じないのです(^_^;)。よって画像右端のベアリングプーラー2号で取り外しました。ウィールのみの重量も計測したら110gでした。ということはベアリングは10gくらいかな?
観察結果
バラしたものを元通り組み上げて観察を終えました。名を大切にするブランドであること、いいものを世に送り出していらっしゃることに敬意を表したいと思います。って、素人に褒められても嬉しくないよねペニーさん!?
品質と価格を天秤に掛けると、買って良かったなあと思いますね。いいものだけに大事に、そのポテンシャルを活かせるように使いたいと思います。でも消耗していくものなのでその消耗を極力遅らせるための対策を講じたいと思います。
つぎのページは、摩耗対策ステッカーチューン です。
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