sk8 オイルベアリングクリーニング準備 べ~ぶるの試行錯誤
「Pennyコンプリート(ミニクルーザー)」を購入された方で、かわいいペニーを快適に長く使いたいという方はベアリングのメンテナンスをしてあげましょう。
ここで取り上げるメンテナンスはベアリングのクリーニングです。洗濯屋さんに出すのではなく自分でベアリングの内部を洗浄してあげるのです。
とても細かいチリ・ホコリといえどベアリングの内部に入ってこられては、ベアリングにとっては「異物の混入」でしかなく、それを放置したままいくらオイルを注したところでベアリングの内部が異物で傷つき消耗していくわけです。
オイルベアリングのメンテナンスは2種類ですね。「洗浄」と「注油」です。注油は 注油のページ で取り上げました。
洗浄は、ベアリングをウィールから外して、ベアリングの中に入り込んだゴミ・チリ・古いオイルなどを洗い流すわけです。異物を洗い流しやすいようにシールド(カバー)も取るわけですね。洗浄したあとは乾いてからベアリングのシールド・保持具を装着して、オイルを注します(注油)。注油は、ベアリングのボール部分にオイルを垂らして回してなじませるだけです。
でも、油で手が汚れる、と敬遠する向きもありますよね。「油で手を汚したくない」とのユーザーの声もあるので、割高に感じますが注射器みたいなペンタイプのオイルまで販売されています。 手をかけただけ道具は応えてくれると思っています。 メンテナンスが面倒であれば、グリスタイプのベアリングに交換されるといいでしょう。メンテナンスフリーですが、回転の軽さ・スピードはオイルタイプのほうが上です。
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クリーニング(洗浄)の手順
ベアリング洗浄の手順としては、ウィールを外す→ウィールからベアリングを外す→ベアリングシールドを外す→ベアリングリテーナーを外す(丁寧に扱わないとボールが外れる危険性あり)→洗浄(灯油orアルコールorパーツクリーナー等)→乾燥→ベアリングシールド装着→注油してオイルを馴染ませる→ウィールへ装着して組み上げて完了です。
万一、ボールが外れちゃった!なかなかはまらないよ~とお困りであればこちらをどうぞ → ビルトインベアリングの組立 ~ボール組み込み治具の自作~
ウィールを外す
スケートボードレンチを使ってアクスルナットを取り外してウィールを外します。この時、ベアリングにアクスルワッシャがくっついていることがあるので、紛失しないよう確実にアクスルシャフトに戻してアクスルナットを仮締めしておきましょう。ワッシャの紛失結構多いみたいですよ。
ベアリングを外す
本日の洗浄はこちらで行います。テーブルの上に古新聞紙を敷いてその上に、右から洗浄液として使う灯油、ベアリング回転用工具(自作)、ベアリングシールド取り外し工具(自作)、ベアリングプーラー2号(自作)、ウィールです。
費用0円の自作ベアリングプーラー2号で外します。勢い余ってベアリングが飛んで行かないように気を付けました。
特にPennyの場合、幅広ウィールのためベアリングは奥まったところにあります。これを引き抜くのに右アフィ画像のようなプレス+プーラーを買っても残念ながら使えません。理由はベアリングスペーサーが入っているためです。ベアリングを引っ掛けるための突起がベアリングスペーサーによって引っ掛かりをジャマされるのです。商品情報に記載している良心的なお店もありますので、よく確認することをお勧めします。
ベアリング8個とベアリングスペーサー4個がクリーニング対象です。これらを取り外すのに掛かった時間は3分くらい。別に面倒ではないでしょ??スペーサーも無くさないように注意が必要です。
ベアリングシールドを外す
※ロールオーバーイメージです。マウスカーソルを合わせると画像が替わります。リテーナー側から「自作ベアリングシールド外し」を差し込むとパカッと外れます。別に道具を自作しなくても精密ドライバーのマイナスの一番細いもの、もしくはゼムクリップを伸ばしたものでも使えるでしょう。
シールドを取り外すのに掛かった時間は1分くらい。無くさないように気を付けました。
「ベアリングがバラバラになってしまった、なかなか組み立てられない」という困ったことが起きた場合には、簡単な組み立て方を取り上げています。詳しくはこちら → ビルトインベアリングの組立 ~組み立て治具の自作~
つぎのページは、オイルベアリング洗浄 です。