sk8 パーツクリーナーでベアリングクリーニング べ~ぶるの試行錯誤
前ページで台所用洗剤を使ったオイルベアリングクリーニングを取り上げました。
前々ページに ベアリング洗浄の方法 として洗浄液3種類を提示したからには、すべて実例を挙げておかないと、自分自身が親切とは思えません。既に灯油と台所用洗剤は実例として取り上げました。あとはパーツクリーナーだけですね。
先日購入後に注油だけして使ってみた国産「FIZZ SBG540」の初めてのクリーニングをパーツクリーナーで行いたいと思います。
わたくしの持論「新品だからといってキレイとは限らない」が本当かどうかも確認できると思います。さて、どうなんでしょうか。。。
「ベアリングがバラバラになってしまった、なかなか組み立てられない」という困ったことが起きた場合には、簡単な組み立て方を取り上げています。詳しくはこちら → ビルトインベアリングの組立 ~組み立て治具の自作~
洗浄剤
パーツクリーナーのメリットとしては乾燥が早いのと廃液の処理が要らないところかな。。。ただし!
注意書きにある通り、ゴムやプラスチックに着かないようにしないといけません。ということはラバーシールドとかリテーナーには使えないのです。
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今回のベアリング「FIZZ BEARINGS SBG540」
まずはベアリングシールドとリテーナーを外します。外す際は、ベアリングシールド外しを使います。右の丸い器には台所洗剤を溶かした水が入っています。真ん中のなめたけのビンにベアリングの金属部分のみ入れます。
ゴムが使ってあるベアリングシールドとプラスチックのリテーナーは洗剤の力で汚れを落とします。
ベアリングクリーニング
パーツクリーナーを使うがために深いビンに入れています。パーツクリーナーはガスと共に吹き出すのでたぶん跳ねますから。。。
2列に並んだベアリングを上からパーツクリーナーを噴射して、ある程度の分量クリーナーを溜めて、フタをして1分ほど優しく振りました。結構汚れていますよね。これを広げた新聞紙の上にあけると・・・
驚き!!
何にビックリしたか、というと見えますよね。銀粉というか金属カスです。こんなにあったんですね。クルマでも新車で1000km走った時の初めてのオイル交換の時にオイルの中にキラキラした金属カスを見ることができますが、それと同じようなものです。
仕上げ洗浄をします。もう一つのビンにパーツクリーナーを噴射して溜めて、1個ずつベアリングを入れ、自作のベアリングスピナー でベアリングを回転させて内部を洗浄します。
8個洗い終わったところです。ここにも細かなゴミが溜まっていますね。洗浄した甲斐があったというものです。台所洗剤で洗浄するとこのあとはすすぐ必要がありますが、パーツクリーナーを使えばあとは乾燥させるだけ、というかすぐに乾いちゃいます。
ベアリングシールド・リテーナー洗浄とすすぎ
お掃除用にしている歯ブラシでリテーナーを軽く擦ったあと、洗浄液を捨て、流水ですすぎ洗剤成分を洗い流しました。
温室(^_^;)ならぬプラ容器に入れ、ひなたに置いて乾燥させます。ラバーは日に当てたくないし、ウェスで拭き取れるので、入っているのはその形からして拭き取りしにくいリテーナーのみです。
リテーナー取付と注油
この項目は台所用洗剤を使ったクリーニングのところと同一なので割愛します。内容は乾いたリテーナーをベアリングにセットして、注油したベアリングをベアリングスピナーで回転させて馴染ませます。最後にシールドをパチッパチッとはめれば完了です。
あとがき
以上でパーツクリーナーを使ったベアリングクリーニングは終了です。これも簡単でしょ?
これのメリットは錆びる心配がない、ということかな。シールドとリテーナーはしっかり乾燥させないといけませんけどね。パーツクリーナーはゴムやプラスチックに悪影響を及ぼすのですが、悪影響のないパーツクリーナーも実は売っています。でも値段が高くて、その割に洗浄力が弱い・汚れが落ちにくいと感じていますので、高いパーツクリーナーを用意せずとも、シールドとリテーナーを洗剤で洗えばコスト的には安く上げられますね。
でも、いちいちリテーナーを外すのは面倒だ、という方は右画像の「BONESのクリーナーボトル」等を購入されて洗剤でクリーニングすればいいですね。外すのはシールドだけでもいいですし。 でも早めにしっかり乾燥させることだけは気を付けてあげてくださいね。
つぎのページは、グリスベアリングをパーツクリーナーで洗浄 です。