sk8 ベアリングクリーニングの方法 べ~ぶるの試行錯誤
前ページで灯油を使ったオイルベアリングクリーニングを行いました。機械のメンテナンスなんて縁遠い、という方にはハードルが高くてメンテナンスする気が起きないとなっちゃうかもしれません。
でもそれでは「ものを大事にして手入れもして長く使おうよ」という当サイトの主旨が実現しにくくなりますので困ります。
ベアリングの洗浄方法にも何種類かあります。
前ページまでのPenny純正ベアリングは洗浄剤として灯油を使いました。他にホームセンター等で販売されているパーツクリーナーとかブレーキクリーナとかを使う方法、そして洗剤を使う方法があります。他にはアルコールとかカー用品の水抜き剤とかZIPPOオイルとかも使えるのですがここでは扱いません。
要はベアリングの内部をキレイに洗えればいいのです。古くなったオイルとそれに混じったチリ・ホコリ・ゴミなどを綺麗サッパリ洗い流して本来の部品だけ、余分なものは排除するのが目的です。
灯油を使うクリーニングなんてできないよ、という方でも他の方法なら簡単に感じて楽しく作業できるかもしれません。
それらの方法についてメリット・デメリットをまとめますので、これからベアリングクリーニングしてみようかな、という方はご自分の環境でできるものをされればいいでしょう。
「ベアリングがバラバラになってしまった、なかなか組み立てられない」という困ったことが起きた場合には、簡単な組み立て方を取り上げています。詳しくはこちら → ビルトインベアリングの組立 ~組み立て治具の自作~
Sponsored Link
洗浄剤に灯油を使う場合
メリット
石油ストーブのあるお家にはかならず常備されているはず。入手が簡単。夏場はない鴨(^_^;)
灯油はとても柔らかいというか緩すぎるオイルです。ベアリングについたオイルを溶かしてきれいに洗い流せる。
乾燥が早くてしかも錆びる心配がない。これは大きなメリットですね。
参考までに、クルマでもオートバイでもエンジンオイル交換時にフラッシングをすることがありますが、それに灯油を使って安く済ませたりします。洗浄用として使えるわけです。
デメリット
洗浄したあとの灯油の処分が面倒。
これはガソリンスタンドに持って行って「処理してもらいたい」というと顔見知りのお客さんならたいていしてくれるでしょう。持って行くほどの量でもないかも。。
わたくしの場合、廃油ストーブをお持ちの知り合いがいて廃油をもらってくれますので、その中に一緒に入れちゃいます。ホームセンターにはオイル処理箱も売っているのでそれに吸わせてもいいと思います。
注意点
換気のよいところで作業しましょう。また、灯油で樹脂やシールドに悪影響がないか(溶けてただれたようにならないか)まず確認しておきましょう。実作業はこちら→ オイルベアリング灯油で洗浄
洗浄剤にパーツクリーナーを使う場合
メリット
揮発しちゃうので廃液が出ない、手軽、乾燥が早い、錆びる心配がない。
デメリット
ゴムや樹脂を溶かさないか事前に確認する手間が必要です。というかおそらく金属以外には悪影響があります。シールドもリテーナーも外したベアリングに使いましょう。
ゴムに影響のないパーツクリーナーもあるようですが、高価です。ホームセンターに売っているようなものは安いものなので、ラバーシールドを使ったベアリングはきちんと取り外してパーツクリーナーが付着しないようにしないといけません。
注意点
金属のみパーツクリーナーで洗浄しましょう。実作業はこちら→ オイルベアリングをパーツクリーナーで洗浄
洗浄剤に洗剤を使う場合
メリット
台所用洗剤を使うのでキッチンででもできちゃう手軽さ、廃液は流せるし、ゴムや樹脂に影響が少ない。
動画サイトにある「ベアリング洗浄」はリテーナーを外さずに洗剤を使うクリーニングがほとんど、というところからも一番手軽なんでしょうね。
デメリット
乾燥が遅い、錆びる危険性がある。
極力水気を切ってなるべく早く乾燥するように気を使わねばならない。
ゴムや樹脂に影響が少ないだけで、台所用とはいっても洗剤の中には(徐々にであっても)ゴムを劣化させる成分が入っていることもあるので、気になるのであればラバーシールドはウェスで拭き取るだけにした方がいい鴨。特に台所用と名乗っても業務用は要注意です。
注意点
なるべく早く乾燥させましょう。温かいところで素早く乾燥させられるのであればこの方法が一番簡単かも。
ベアリングにドライヤーの温風を当てて乾かす方法もあるようですが、ホコリっぽいところではしないようにしましょう。キレイになったものにわざわざホコリを吹き付けるようなものです。
実作業はこちら→ オイルベアリング洗剤で洗浄
いかがでしょうか。コスト面、作業内容、環境面でも違いがあるので、やりやすいと感じる方法でされるといいでしょう。
前回は灯油を使ったので、次回は洗剤を使ったクリーニングをしてみましょう。
つぎのページは、オイルベアリング洗剤で洗浄 です。