sk8 洗剤でベアリングクリーニング べ~ぶるの試行錯誤
前ページでオイルベアリングクリーニングの方法、というか洗浄剤を3種類取り上げました。
オイルベアリングの快適さに目覚めたので、この度国産FIZZの最高級グレード品を購入しました。新品のオイルベアリングを使用するにあたり、洗浄してから使うことにしました。
というのも、トータル1時間も乗っていないPennyコンプリートのベアリングを洗浄して、注油をして乗ったところ、購入時点よりよく走ったんです。感覚なんですが、ハッキリクッキリとした余りの違いに、「新品時のオイルって滑走用ではないのかも」と思ったことが理由です。
スノーボードにしても、新品の時のワックスはソールの保護用であって滑走用ではないんです。昨シーズンのバートンは滑走用ベースワックス(いわゆるフッ素配合とかの滑走ワックスではないけど)が最初から入っていたのですが、ほとんどの新品ボードは主に艶を出すワックスなので、滑走用ではないんです。
スケートボードの場合も、錆びないためのオイルかもしれないのと、新品だからキレイというのも思い込みの一つ、と思った次第です。新品タオルだって品物をよく見せるための仕上げ剤が使ってあるので、使うためには何度か洗った方が使い心地はいいですよね。
前回は灯油を使ったので、今回は台所用洗剤を使って洗浄してみます。
「ベアリングがバラバラになってしまった、なかなか組み立てられない」という困ったことが起きた場合には、簡単な組み立て方を取り上げています。詳しくはこちら → ビルトインベアリングの組立 ~組み立て治具の自作~
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ベアリング洗浄準備
まずはベアリングシールドを外します。外す際は、ベアリングシールド外しを使います。今回購入したFIZZは最高級だからなのか、リテーナーと外輪の隙間が小さかったですね。
今回のベアリングクリーニングのために、百均でプラ容器(蓋付き)と台所用洗剤を購入。台所用洗剤は沢山の種類がありますが、プラスチックのお弁当容器等も洗うので、ベアリングをまるごと洗っても影響はないようです。業務用洗剤はわかりませんけどね。
実は台所用洗剤も見比べると結構違いがあるのです。今回は油汚れを落とすのが目的なので、界面活性剤の含有率が一番高いものをチョイスしました。なんと44%です。たっぷり入っているのは8%、ほかに16%が多くありましたが、44%はこれだけ。油の落ちが期待できそうです。
ベアリングクリーニング
ペットボトルに洗剤を適量入れて水入れて振って混ぜたものを、あらかじめベアリングを並べた容器に注ぎます。ベアリングを置かずに注ぐとスノコが浮いてきます。この容器はスノコ付きだったので購入しました。スノコの上でベアリングを回転させることによって汚れやゴミがスノコの下に落ちるようにです。
洗浄液に浸けただけでも、洗剤の力で出荷時のオイルは分解されて洗えていると思います。が、さらにきれいにする為、洗浄液の中でベアリング本来の回転をさせてベアリング内部を洗浄します。ボールと内輪・外輪、ボールとリテーナーの接触部分も洗浄できるのです。
8個洗い終わったところです。洗剤が「泡の力」だけにけっこう泡立ちました(^_^;)。泡じゃなくて界面活性剤で油汚れは落ちるんですけどね。
ベアリングすすぎ
洗浄液を捨て、流水でベアリングをすすぎ洗剤成分を洗い流しました。この状態からさらにベアリングスピナーでボールを動かし、内部もすすぎます。
何度かキレイなウェスの上にトントンと水分を落としました。
しっかり乾燥させる為にベアリングリテーナー(保持器)を外します。リテーナーを外すとベアリング内部にはけっこう水は残っているんです。
ベアリング乾燥
水気を拭き取った容器の中にベアリング・リテーナー・シールドを入れ蓋をして、クルマのダッシュボード上に置いて乾燥させました。ビニールハウスよろしく内部の気温はぐんぐん上がるでしょう。この容器はレンジでチンできる容器なので蓋には6個の穴が開いています。ときどき蓋を開けて空気を入れ替えました。とは言え、1回目に蓋を開けた時には、蓋に水分が付着していましたので晴れた日ならダッシュボード上ですぐに乾きますね。
リテーナー取付と注油
乾いたことを確認してリテーナーをセットします。この時にも役立つのがもシールド外しです。ボールの位置を整えてリテーナーをはめ込みます。
リテーナーがはまったところでベアリング1個に付きボール2個くらいに注油します。
ベアリングスピナーで注したオイルをベアリング内部に馴染ませる為、回転させます。
ベアリングシールド取付
裏表を間違えても服なら笑われて終了ですが、シールドは困ります。表と裏を間違えないようにしましょう。
シールドをきっちりはめ込みましょう。左は嵌め込み不十分ですね、ちょっと浮いています。右はきっちりはめ込んであります。パチンとはめ込みましょう。
あとがき
以上で洗剤を使ったベアリングクリーニングは終了です。簡単でしょ?
しっかり乾燥させて水分を飛ばせるのであれば、洗剤を使ったベアリングクリーニングは手軽でいいですね。ベアリングを錆びさせなければいい訳です。
今回の台所用洗剤は、界面活性剤が44%と一番多く含まれているものを購入して使用しました。油を落とすには界面活性剤が濃い方が有利です。同時に手にも浸み込みますのでお肌の弱い方も強い方も素手では極力触らないようにした方がいいですね。
つぎのページは、オイルベアリングをパーツクリーナーで洗浄 です。