SK8 ベアリングツールDIY べ~ぶるの試行錯誤
ベアリングには、異物の混入防止のためにベアリングの側面にシールがしてあります。グリスベアリングなどはかしめてあるので基本的に取り外すものではありません。初速の速いオイルベアリングにはベアリングシールドとボールの保持器・リテーナーといいますが、メンテナンスの際にはそれらを取り外してクリーニングして上げるととてもきれいになって回転性能を回復できます。
そのベアリングシールドを外すために不要品を再利用して道具を作りました。これはオイルベアリングのメンテナンスの際にとても役立ちます。マチ針でも使えそうですが尖ってますからね。突き刺す目的のものは使いたくない。。。
これの名前考える時、役割を名前にしちゃうと「ベアリングシールド・リテーナー外し並びにボール整列ツール」ってなるんですが、長すぎました。
このツールでシールドもリテーナーも外せます。リテーナー本体と外輪・内輪のクリアランスってけっこう狭いんです。特に国産ベアリングであるFIZZ最高級品のSBG900はリテーナーを最大限大きく作ってあるようで、隙間が狭く手持ちの精密ドライバーの一番細いマイナスでは入りませんでした。カッターの刃は薄くても幅があるし、ということで煙管クリーナーを作っていたこともあり、10分位で作ってみました。
リテーナーと外輪内輪の隙間が狭い、ということはボールを最大限安定させるリテーナーということの証なんでしょうね。隙間狭いでしょ??
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材料と作り方
このツールの作り方ですが、木片なら何でもOK。持ち手になればいいんです。なければなくてもいけます。あとはワイパーブレード交換の際に出るゴミ・古いブレードですが、たいてい板バネが入っています。それを使います。
木片にキリで穴を空け、そこにワイパーブレードを差し込み、ぐらつかないようクサビを入れます。だいたいのところでブレードを切断砥石でカットして、カットした先端を研いでいきます。
このブレードは実に有効なんです。クルマの電装の配線通しとしても使えますし、篆刻で蝋石のようなものでしたら簡単に彫ることもできるし、煙管のクリーナーとしても使えるので重宝しております。
ブレードそのものの厚みは0.85mmです。結構厚いですよね。このままではリテーナーの隙間に入らないので、0.35~0.3mmまで薄く研削します。
荒削りは両頭グラインダーで行い、切断時のバリを含めて大まかに形を整えます。 この研削はかなりの熱を持ってブレード自体が焼けてしまう為、連続して作業できないのが難点ですが、別に急ぐことではないのでちょっとした合間に思い出したように研ぎます。
荒削りを終えたら厚みの調整の為、今度は中研ぎを金属ヤスリと紙ヤスリで行います。
形が整ったら、今度は仕上げとして耐水ペーパーを使って水研ぎをします。ツルツルに仕上げるんです。ザラザラだとリテーナーに傷がつくのと手触りがよくないのは嫌いだから(^_^;)。
これでその役割は果たすのですが、好みでペイントしてもいいですし、このままでも構いません。つぎのページにペイントしたバージョンと、BONES SWISS LABYRINTH2(ボーンズ スイス ラビリンス2)ラバーシールド用に特化したベアリングツールを紹介します。
つぎのページは、ラバーシールド外し です。