sk8 ベアリングってなに? べ~ぶるの試行錯誤
初心者向けのベアリングのお話
ベアリング(日本語で軸受けといいます)とは動かないところと動くところの仲立ちをするもので、モノの摩擦をできるだけ少なくするための部品です。ベアリングは決して目立つことなく至る所で活躍しております。スケートボードに限らず、クルマ・自転車・扇風機・換気扇・ハードディスク等々動くものほとんどといっていい位あらゆるところで自分の存在意義を主張することもなく健気に当たり前に働いているエライヤツなんです。
スケートボードにはウィールとトラックの間に存在しています。 ウィールは回るもの、トラックは芯となる軸は動きませんからね。
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スケートボードにはABECのベアリングを使わないといけない??
スケートボードはアメリカから入ってきたものなので、デッキもトラックもネジもインチサイズです。
同様に、スケートボードコンプリートに「ベアリング:ABEC7採用」とか謳っていますね。ABEC(エイベックと読みます)は、アメリカの工業規格(日本はJISです)でベアリングの精密度を数字で表わします。
日本の規格(JIS:ジス)も使える
ABEC規格じゃないとスケートボードに使えないかというとそうではなく、JIS規格のものも使えます。JISだと608という型番になります。
ABECの数字の意味
ABECは3、5、7と値が大きくなるに従い、隙間が少なく精巧に作られています。
ということは、ABEC○の値が大きい、精巧に作ってあるベアリングほど摩擦も少なくスムーズに回転するわけです。理論上は、です。
というのは、ここで材料工学の話が出てくるわけです。
摩擦を少なくする働きをして回転してくれるベアリングですが、長時間回転し続けるとだんだんにベアリングは摩擦によって熱を持つのです。
熱を持った金属は膨張しますよね。ABEC○の値の大きいベアリングは隙間が少なく作られている分、膨張したベアリングそのものが摩擦抵抗を増やすがために壊れやすくなるのです。
これとは反対に、ABEC○の数値の小さいベアリングは等級としては下でも、自分の金属膨張に耐えられる隙間があるのでその分丈夫で壊れにくいというわけです。
ベアリングそのものが熱で膨張する
ベアリングそのものが熱を持つ。
「だったら熱を持たないもので作ればいいじゃないか」ということで生み出されたのがセラミックベアリングです。
セラミック、分かりやすいのはお茶碗ですね。あの素材、厳密にいうと材質もいろいろありますが、摩擦による熱の発生が少ない。固形物である以上摩擦によって熱が発生するのは致し方ないのですが、金属よりも熱の発生が少ない。
お値段は高いけど、その分、熱という面で優れています。
何でもいいと思う
いかがですか?何を選んでもとりあえずは問題ないと思いませんか?セラミックを宣伝したわけではないのです。タイムを競うならともかく、ストリート用にはもったいないと思います。でも、選べるっていいよね、というお話です。
つぎのページは、ベアリングは何を選べばいいの? です。